中古市場で人気のカメラメーカーって?高く売れるブランドの特徴とは

カメラを買い替えようかなと思ったとき、「今使ってるカメラ、いくらで売れるかな?」と気になる方も多いのではないでしょうか。最近では、新品のスペックや価格だけでなく、「手放すときにどれくらいの値がつくか」――つまりリセールバリューも、カメラ選びの大切なポイントになってきています。

では、中古市場で人気があり、価値が下がりにくいカメラメーカーってどこなのか?代表的なブランドとその理由を、ちょっとやさしく見ていきましょう。


■ 安定の人気を誇る Canon(キヤノン)

中古市場でまず名前が挙がるのがキヤノン。とくにEOSシリーズは、初心者からプロまで幅広く支持されていて、中古でも欲しい人がたくさんいます。たとえば「EOS 5D Mark IV」やミラーレスの「EOS R5」「EOS R6」などは、まだまだプロの現場でも活躍しているモデル。状態が良ければ高く買い取ってもらえることも。レンズも人気が高く、ボディとセットで売るとより評価が上がる傾向があります。


■ 堅実な信頼感の Nikon(ニコン)

ニコンも、昔からプロカメラマンに愛されてきたメーカーで、その信頼性は今も健在。特に「D850」や「Z9」など、ハイエンドモデルは中古でも需要が高く、供給が少ない分、高値がつくことが多いんです。ただし、エントリーモデルは価格の変動が大きめ。とはいえ、ニコンは頑丈で長く使えるので、「中古でも安心」と思われやすいのが強みです。


■ 映像クリエイターに大人気の Sony(ソニー)

ここ数年で一気に存在感を増してきたのがソニー。αシリーズは動画撮影にも強く、オートフォーカスも優秀なので、YouTuberや映像制作をする人たちからも高く評価されています。「α7 III」や「α7 IV」「α1」などが特に人気で、モデルチェンジが早いわりに型落ちでも性能が高いので、「中古でも十分使える!」と支持されているんです。


■ 独自の世界観が光る Fujifilm(富士フイルム)

富士フイルムは、色の再現性やレトロなデザインでファンが多いブランド。とくにXシリーズは、中古でも根強い人気があります。「X-T4」や「X-Pro3」などは発売から時間が経っても価格があまり下がらないのが特徴。富士フイルムは新製品のリリースがゆっくりめで、既存のモデルの完成度が高いため、中古でも「買って損なし」と思われやすいようです。フィルムシミュレーションという独自の機能も魅力ですね。


■ 芸術品としての価値もある Leica(ライカ)・Hasselblad(ハッセルブラッド)

ライカやハッセルブラッドは、もはやカメラというより「作品」や「コレクション」としての側面もあります。高級なブランドだけあって、中古でも驚くほどの高値がつくことがあります。ライカのM型などは何年経っても人気が衰えず、限定モデルや希少なレンズにはプレミア価格がつくことも。新品はなかなか手が出ないけど、「中古なら手が届くかも」と考える人にとって、魅力的な選択肢になっているようです。


■ 実用性を重視するなら Panasonic(パナソニック)・OM SYSTEM(旧オリンパス)

パナソニックやオリンパス(現在のOM SYSTEM)など、マイクロフォーサーズのカメラは中古でも比較的手頃な価格で出回っています。リセールバリューという意味では少し落ち着いた印象ですが、軽くて取り回しやすく、旅やスナップ用に選ぶ人も多いです。用途がはっきりしていれば、中古でもしっかり需要はあります。


■ 中古カメラの価値は「総合力」

結局のところ、中古での価値は「ブランド力」だけじゃなく、「使いやすさ」「人気の持続性」「レア度」など、いろんな要素が組み合わさって決まってきます。あまりメジャーでないメーカーでも、熱心なファンがいたり、特定の分野に強かったりすると、それだけで価値が出てくることも。


■ 最後にひとこと

今の中古カメラ市場では、Canon・Nikon・Sonyといった“王道”メーカーはやっぱり強いですが、FujifilmやLeicaのように独自の世界観を大切にするブランドにも確かな存在感があります。どのメーカーのカメラも、大切に使い、付属品をきちんと残しておけば、いざというときにいい価格で買い取ってもらえる可能性が高くなります。

カメラを選ぶとき、「将来手放すならどれが残るかな?」と少し先を見据えてみるのも、楽しい選び方かもしれませんね。

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